威嚇行動
春暁ガス田近海に軍艦5隻派遣 中国、紛争想定訓練か*1
2005年09月23日03時03分中国海軍が18日、日中中間線付近の東シナ海で開発中の「春暁」(日本名・白樺(しらかば))ガス田付近に向け、軍艦5隻を派遣していたことが、日米関係筋の話で分かった。9日にも軍艦5隻がガス田付近を航行したが、今回は上海近くの母基地を出航後、ガス田の手前数十キロで引き返した。ガス田付近で紛争が起きた場合に備え、軍艦を即時に展開する訓練をしていたとみられる。中国は偵察機によるガス田の監視飛行も始めているという。
5隻はロシア製のソブレメンヌイ級駆逐艦(満載排水量7940トン)や補給艦など。また、中国は偵察機のY12を週に1回程度、ガス田付近に飛ばしている。海上自衛隊のP3C哨戒機などの動きを偵察しているらしいという。
中国は近く「春暁」での生産を始める方針で、地下構造が中間線をまたいで日本側とつながっているため、日本政府は、日本側の資源が吸い取られる可能性があるとして抗議している。
まぁ単純に考えればそういうことなのだが、北京政府としては「中国脅威論」を刺激はしたくないはずだ。
対中警戒感の軽減狙う 胡主席、5日から初訪米*2
2005年 8月27日 (土) 18:33
【北京27日共同】中国の胡錦濤国家主席は来月5日、国家主席就任後初の訪米に出発する。7日のブッシュ大統領との首脳会談で対米協調姿勢をアピールし、米国で議会を中心に強まっている対中警戒感の軽減に努める狙いだ。
中国と米国の経済関係は拡大を続け、相互依存は強まっている。しかし、対中貿易赤字の増加や中国軍の軍備増強などをめぐり、米国では警戒感が拡大。持続的な経済成長と台湾問題の解決を国策に掲げる中国にとって「米国との長期的、建設的な協力関係の推進」(李肇星外相)は不可欠なだけに、胡主席は首脳会談であらためて対米協調の方針を表明するとみられる。
東中国海問題「対話で解決を」 外交部報道官 *3
- -
外交部の秦剛報道官は20日の記者会見で、東中国海での中国のガス田採掘は、日本との係争のない中国近海で行うものとした上で、「中国は、引き続き日本との対話を通して、関連の論争を適切に解決し、東中国海情勢の安定を守っていきたい」と述べた。中日両国は、東中国海の排他的経済水域(EZZ)の境界線をめぐって係争中だ。中国は係争に配慮し、両国関係を守るため、これまで係争中の海域で資源採掘を行ったことはない。中国が東中国海で採掘を行うガス田はすべて、日本が一方的に提示した「日中中間線」よりも中国側にある。
中日両国は昨年10月から今年5月にわたり、東中国海問題について2度の協議を行った。秦報道官は記者からの質問に対して、「中国は、対話と交渉により東中国海をめぐる中日間の問題を解決するよう希望している。次回の協議の日程については、双方が話し合う必要がある」と答えた。(編集SN)
「人民網日本語版」2005年9月21日
が、共産党内部では対日強硬派は存在するし、特に共産党軍(「人民解放軍」は国軍ではないし、解放するわけでもないので呼び方が難しいな)では強硬意見がたびたびでてくる。
「もしアメリカが中国と台湾との軍事紛争に介入し、ミサイルや誘導兵器を中国領土内の標的に向けて発射すれば、中国は核兵器で反撃する。現在の軍事バランスでは中国はアメリカに対する通常兵器での戦争を戦い抜く能力はないからだ」
*4
外交では「核先制不使用」なのに、現場レベルでは「自分たちは無能なので核撃ちます」と言ってしまうわけだ。
そのわりには、「中国の核軍縮への貢献*5」なんて恥ずかしげもなく言ってしまうのだ。
中国(=中華人民共和国)は自称革命(実態は単なる内戦)を武力により勝ち抜くことによって成立してきたのに、この現代においては肝心要の人民解放軍が不要とされつつある。ましてや湾岸戦争やアフガニスタンでアメリカ軍のハイテクぶりをまざまざと見せ付けられ、企業経営などの内職と汚職にまみれ、共産党軍は特権階級としての地位から滑り落ちようとしているのは想像に難くない。
現場レベルの先走り、人気取りっぽいし、アメリカ議会にロビー活動して、この件に関して非難声明の一つでもださせれば今後おとなしくなるんじゃないか?くれぐれも対抗して八八艦隊投入とかはやめてくれよw。
しかし郵政民営化であれだけ揉めたが、共産党軍の解体はそれどころじゃぁないんだろうねぇ。
ちなみに、肝心の共産党海軍*6だが・・・いざ戦闘となればアメリカ軍の出番が来ることもなく、自衛隊のみで殲滅は可能だろう。ミサイルにまぐれあたりはないのだし、ロシア陸軍の十八番であるロケットによる制圧を海戦に持ち込んでも無駄だしね。
あ。虎の子の駆逐艦が沈めば核撃てるのか。
読みが深いな、東海艦隊司令部。
この間の原潜騒ぎでも日本政府に利用された感が強いし、今回のことはどうなりますかねぇ。
*1:http://www.asahi.com/international/update/0923/003.html
*2:http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/kokusai/20050827/20050827a3820.html?C=S
*3:http://j.people.com.cn/2005/09/21/jp20050921_53709.html
*4:http://nikkeibp.jp/sj2005/column/i/03/
*5:http://japanese.china.org.cn/japanese/178620.htm
*6:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E4%BA%BA%E6%B0%91%E8%A7%A3%E6%94%BE%E8%BB%8D