グアルディア

2004年出版の文庫版
新人賞とかではなく、作家の紹介での新人発掘(?)で出したらしい


世界観は中米が舞台ということで珍しく、文明のあり方はおもしろい

グアルディア 上

グアルディア 上

グアルディア 下

グアルディア 下


ストーリーもシンプルな話ではあるけど、よく書けていると思う


難があるとすれば、あるシーンの描写を読んでいて、頭に思い浮かべるイメージが突然混乱するときがある
イメージするための言葉がもう少し深く掘り下げられていないと、自分で補完してきた部分と異なる内容がでてきて、イメージが消えてしまうのだ
心理描写や情景の描写がもう少し練り込まれていると、詳しく長く書く必要はないがイメージしやすい文章だといいなぁ


これは作家というよりも、編集部の力量なのかもしれないけれど、「スピードグラファー」でもストーリーは面白いのだけど、なぜかのめり込めないというところは残っているのではないかな?

スピードグラファー1 (ハヤカワ文庫JA)

スピードグラファー1 (ハヤカワ文庫JA)

スピードグラファー (2) (ハヤカワ文庫 JA)

スピードグラファー (2) (ハヤカワ文庫 JA)


評価:
★★☆☆☆