コピー生産

「はやて」60編成を受注 中国の高速鉄道計画*1

2005年11月21日 (月) 18:21

 【北京21日共同】中国政府が進めている時速300キロ級の高速鉄道計画で、川崎重工業など日本企業連合6社と提携する中国メーカー「南車四方機車車両」が、東北新幹線「はやて」を基本にした車両計60編成(480両)を受注する見通しになったことが21日分かった。

日本連合は昨年受注した在来線高速化計画の60編成と合わせ計120編成を受注する。

中国の鉄道高速化をめぐっては日本やドイツなどの企業が受注を争い、最終的に300キロの高速鉄道では日独の技術が併存することになった。

ただ、先行して60編成の受注が決まったドイツ電機大手シーメンスも、完全に輸出するのは3編成のみで、残りは提携先の中国企業が生産、日本勢も同様の現地化を求められる見通しだ。


そしてコピー生産された人民新幹線が登場するわけね。
そして「中国版ODA」で第三国に向けて輸出すると・・・。

新幹線の落札にあたって中国側が日本に要求してきたとされる項目*2
2005年 11月 15日
★技術の移転
・設計図の貸与と技術者の派遣
・車両は数台のみ購入する
・それを分解し、複製し、中国が国内生産することの容認
・さらにそれを 中国独自の技術 として第三国に輸出することの容認


★資金の供与
・落札資金は日本の対中ODA(政府開発援助)を原資とする
・不足分は日本の銀行がシンジケートを組んで中国政府に融資
・対中ODAの増額
・工事は中国国内の業者を用いる


★保障・アフターサービス
・運営における教育・訓練の拡充
・事故が起こった場合の補償・賠償・保守責任
・中国がこれを第三国へ輸出した場合の連帯保証


やめろって、いますぐ。ほんとに。


小泉内閣では外交がストップしてしまったらしいけど、靖国やらなんやらで強硬な態度を見せておけば中国国内の「新幹線反対派」が元気になってくれそうなのだが、この件は言論統制がまた敷かれているようだね。


そうすると親中内閣ができちゃうと「日中友好」で技術供与しそうだからまた怖い。


あ、でも「民間企業」のJRの知的財産を国策で輸出はできないのかな?


ちなみに朝日様はこんなことを書いている。

300キロ級車両、日独企業が受注へ 中国高速鉄道*3

2005年11月22日 (火) 11:04

 中国の高速旅客鉄道網計画で、時速300キロ級の車両40〜60編成(1編成=8両)を川崎重工業などの日本企業連合が受注する見通しとなった。これとは別に、ドイツ・シーメンスによる60編成受注も正式に決まった。先進技術の導入をめざす中国政府は日独企業に限って、現地企業と組むよう要請。日中間の政治的な溝を超え、日本勢も受注することになった。

 南車四方機車車両(山東省青島市)を提携相手とする日本勢は、JR東日本東北新幹線「はやて」の改良車両で準備を進める。契約額は1千億円前後の見通し。今回の受注分は、時速300キロ級だけでなく、同200キロ級が一部含まれる可能性がある。

 北車唐山機車車両(河北省唐山市)と共同受注したシーメンスの発表によると、60編成のうち3編成と重要部品だけをドイツから輸出し、残りは中国で製造する。7割以上の現地調達率が課せられ、08年以降は現地生産できるような技術の移転を求められている。将来の国産化と輸出をめざす中国政府は、日本勢に対しても同様の対応や列車事故の発生時の補償を強く求めている。

 小泉首相靖国神社参拝問題を受け、インターネット上を中心に日本の新幹線受注に反対する意見が広がり、中国政府も慎重な発言が目立った。だが、各国を競わせて、優れた技術を安く導入したい中国は今春の「反日デモ」以降、「日本排除」の姿勢を修正。長年の技術協力関係がある日本の排除は得策ではない、と判断した。

 中国政府は2020年までに総延長1万2000キロの高速旅客鉄道網を新設する方針。都市間の移動を円滑化するとともに、急増する貨物と旅客の輸送を分離する狙いがある。早期着工分のうち、北京―天津はドイツ系の走行が決まっており、「はやて」は武漢湖北省)―広州などの路線が有力視されている。

 中国の高速鉄道商戦では昨年、時速200キロ級の車両を日仏が60編成ずつ、カナダが40編成を受注。今後は信号や運行システムなどの受注が「主戦場」となる。日本、ドイツ、フランス、カナダ、韓国などの企業が引き続き競いあう。


「日中間の政治的な溝を超え」???
まるで中国に感謝しなければならないかのような語り口だわな。


wiki*4